この章では工場に運ばれたビートが砂糖になるまでを紹介します。
網走市で収穫されたビートは全て中斜里にあるホクレンの製糖工場に集められます。
ちなみに平成27年度は網走で237581㌧、工場全体では約950103㌧のビートがこの工場で砂糖になっています。
工場に運ばれてきたビートは一度工場の周りに堆積されます。
水で洗浄されたビートはこのビートスライサーでスティック状に截断します。
截断されたビートはフライドボテトみたいな形になります。
スティック状のビートを温水に漬けて糖分を抽出します。
糖分を抽出し終わって残った繊維分をこの機械で圧搾します。
軟化塔と脱色塔です。
瓶の中に入っているのが「イオン交換樹脂」です。
軟化塔と脱色塔に入っていて、カルシウムと色素を除去するために使います。
この結晶缶で濃縮した糖液を結晶化させます。
結晶になる途中の糖液です。舐めてみたらとても甘かったです。
結晶化した砂糖と蜜分を遠心分離機で振り分けます。
製品になった砂糖を袋詰めしています。
一袋30kgで一日で600tくらい作れます。
こちらは1t詰めのフレキシブルコンテナです。
1日300~400袋作れます。
これにて工場編を終わります。
この製糖工場では常勤で86人、シーズンになると140人くらいでこの工場を運営しているそうです。
敷地も広大で札幌ドーム27個分くらいの面積があります。