1 全国農協食品株式会社

 JAオホーツク網走で生産されている長芋は様々な人たちの手を借りて、日本全国で食されております。

 そのうちまだ一部ではありますが、海外にも輸出されており、畑から選果場、そしてそこからどのような人たちの手を借り海外へ届けられているのでしょうか?

今回はその過程を調査すべく、「青果物や加工品の輸出を行っている全国農協食品株式会社」(以下全農食品)に取材させていただきました。

 

 今回取材するにあたり対応していただいたのが、輸出営業部輸出営業課課長 平村健人様、輸出営業部輸出営業課 喜多昌徳様のお二人にお話を伺いました。

JAオホーツク網走では全農食品に輸出のお手伝いをしていただいています。畑から選果場へ出荷された長芋は選果され、輸出される長芋は農協の手を離れここから全農食品に輸出をお願いしております。

 

 現在は主にアメリカへの輸出をしており、苫小牧から韓国を経由してアメリカへ送られているそうです。韓国を経由したほうが費用的に安くなるそうで、コンテナ1つで最大1750ケース送ることができるそうです。

 

 製品の規格は日本の規格優先で輸出しているそうですが、農協によって規格が違う場合があるので、そこが苦労されるそうです。

 

 今後の輸出先として、タイ・ベトナム・中東が伸びて行きそうだと話されておりました。

また、農家が安心して輸出できるように、輸出に対応した保険制度も構築するなど、全農食品では日本の農産物を輸出する側も輸入する側も納得できるように橋渡しをしてくれる大変貴重な会社でした。

 

 

 本当に多くの人たちの努力と手間をかけて日本のみならず、世界の皆様に食べていただいていると改めて感じました。

2 株式会社MEG

会社概要 

 

 今回取材に伺った「株式会社メグ」様(以下メグ)は、現在網走産の長芋を海外に輸出し、また現地における販促イベントを、JAオホーツク網走農協とともに行っており、JAオホーツク網走産の野菜を世界に発信していただいている会社です。

 では、どのような時主な事業形態を以下に紹介いたします。

 

(1) クリエイティブ部門

「企画・マーケティング」、「Web制作」、「グラフィック設計」、「映像制作」、「音響制作」、「プロモーション」

 

(2) システム部門

「システム開発」、「インフラ基盤構築」

 

(3) Japan Brand Promotion

「観光振興」、「物産振興」

 

 

 

事業内容

 

 上記のカテゴリーに分かれた事業を展開しており、「メグ」では独自に築いてきたWeb、グラフィックデザインのノウハウ、それにまつわるシステム開発の技術、そしてそれらのツールを介して農産物の輸出を行い、地域振興に寄与するといった事業展開を行っております。各部門に蓄積された技術力を活用そして連携し、農産物の輸出にまで至る事業形態に筆者も驚きました。今まで培ってきたノウハウが最大限に活用されているのだと感じました。モノを作り出す技術力と、その技術を生かしたマーケティング、そして流通チャネルの構築は、まさに「メグ」の強みと言えるでしょう。

 

 

農産物輸出と今後の展望

 

 日本における野菜の生産技術は、世界から見てトップレベルにあると思います。農業試験場による品質改良といった側面では、生産性の向上とともに味への追求もなされ、日本野菜の美味しさを支えております。そして、生産者の側面では、勤勉であるという国民性ゆえきちんとガイドラインに沿った生産体制がとられ、個々による土壌作りや栽培方法の追求により味覚や増収を常に目標としている農家が多いと思います。しかし、勤勉、勤労といった国民性ゆえ体外に対するコミュニケーション能力や、プレゼンテーション能力に弱いのも日本人の特徴であり、なかなか貿易となると、自国の主張をしていくのも難しいのではないでしょうか。現に設けられている関税率も各国それぞれ相違があり、輸出したくても上限が設けられていたり、輸出できないという品目も多々あります。ですが国内自給に対する生産量が足りているのであれば、海外への積極的な輸出というのは効果的な手法だと感じました。日本の味覚を追求した美味しく安全な野菜は、ほかの国で真似できない水準であり、そういったニーズも国際的にあると思っております。

 しかし、食文化の違いにより消費の仕方に差異が存在します。日本では生食で食べるものを、加熱して食べるといった違いは、なかなか浸透するまでには時間がかかるものであったり、困難を極める問題です。社長がおっしゃってた、テレビドラマなどの媒体を海外で放送して、そういった食べ方、文化を海外に発信していきたい。それにより日本野菜の食べ方を知ってもらいたいという意見をお聞きして、「メグ」の事業内容がまさにそういったコンセプトのもと連動しているのだと感動いたしました。

 

 社長曰く2020年の東京オリンピックまでに観光需要を刺激するとともに、SNSの発達により身近になった情報の共有性を生かし、いわゆる「インスタ映え」するような商品を提供して発信して行きたいという言葉に非常に共感いたしました。そういった感性を大切にした社長と野菜を通じてお付き合いできていることに、筆者共々感謝の気持ちでいっぱいです。「伝えるを形に」是非とも次回は海外においての販促イベントにも参加し、農家、農協、そして「株式会社メグ」とともに地域活性、日本ブランドのプロモーションを行いたいと感じました。

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