第16回 牛乳ができるまで~酪農の現場は今!?~

5月某日、鈴木直道知事がTwitterに公開したある動画。牛乳をグイっと飲み干し一言「うまい!」。『牛乳チャレンジ』と名付けられたこの動画はSNSを中心に様々なメディアで注目を浴びました。

我々HP係は今回その『牛乳』をテーマに今回は牛乳が今どのように搾られているのかを取材しました!

 

11月某日、大空町にある(株)永倉ファームで青年部畜産委員会によるロボット搾乳、新築牛舎の勉強会が開催されるということでそこに参加させていただきました。

 

(株)永倉ファーム次期代表永倉慎一氏

今年建てられたという新築牛舎はまずその広さに目が奪われました! 2115㎡ありその広さはバスケットコート5面分にあたる広さとなり、120頭入る予定とのことです。

次に目に入ったのがこちらの機械!

LELYの『ジュノ150』と呼ばれるこの機械は牛が餌を食べていく内に散らばってしまった餌を寄せてくれる機械なんです!この機械は、朝10時から次の日の朝6時まで2時間おきに動いていて、適正な量を用意した餌を無駄にすることなく、人件費を削減する事に繋がっていく事となります。

そして、何といっても目を引くのが搾乳ロボットLELYの『アストロノートA5』です!

 

この搾乳ロボットの大きな特徴は、牛が自発的に搾乳を行える点にあります。従来の搾乳は決まった時間に人が搾乳する場所に牛を連れてきて牛乳を機械を使って搾るのが当たり前でしたが、アストロノートは人がいなくても牛が搾りたくなったらそこへ向かえばセンサーで乳頭を感知して自動で搾乳を行います。牛は搾乳中牛の首についたセンサーで個体別に量が指定された濃厚飼料(牛にとって美味しいもの)を食べ、搾り終わった牛はそのまま前進するだけで搾乳終了となるので、牛にとっては自由に食べて、寝て、搾るストレスが少ない環境を作り出す事が可能となります。牛は1日平均3回、1回に約12ℓの牛乳が搾られると言われていますが牛によっては搾る量が多い牛や少ない牛、餌を多く食べる牛や小食な牛等様々なので、各々の牛に合わせる事が出来るのは乳量は上がるし、飼料代に無駄がなくなるので人にとっても良い結果を生むこととなります。更に首についているセンサーは高精度なサウンドセンサーがついており、そしゃく音やはんすう音のみを正確にカウントすることができるのでそこから健康状態の把握にも大きく貢献することができます。

そうして、搾乳された牛乳はタンクへと集められます。

6000ℓのタンクが2槽あり、平均温度4℃で保管され、2日に1度回収された牛乳は佐呂間の森永乳業の工場へ運ばれてそこで製品化されて皆さんの手元に届けられていきます。

次に、この機械何に使う機械かわかりますか?

この機械、牛が排泄した糞尿を押し出す機械なんです。

この機械は今まで人力でやっていた堆肥をずらす作業を機械で行う事によって省力化を進めると共に1日6回4時間おきに作動するので牛にとっても衛生的でそれに加えて機械自体は非常にゆっくり作動するので牛が機械に足を取られる可能性はあまりありません。

皆さん、普段見ることがあまりない酪農の現場はいかがでしたでしょうか?

農業の世界も、後継者不足やコロナウイルスの影響で様々な問題は抱えていますが、日々進化しどんどん新しい技術が導入されています。

ただし、どんなに技術を高め今までより美味しい牛乳を生産しても飲む人がいないとこの技術も無駄になってしまいます。美味しい牛乳を、アイスクリームやヨーグルト、チーズ等乳製品をもっと味わってみて下さい!

最後に、この度の牛乳消費拡大運動にご理解ご協力いただき誠にありがとうございます。

私達JAオホーツク網走青年部も牛乳消費拡大を応援するとともに、皆様のご期待に添うべく努力を重ねてまいりますので、より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

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