すっかり寒くなってきた11月の末
大空町にあるオホーツクビーンズファクトリーに取材してきました。
オホーツクビーンズファクトリーとは平成29年に完成したオホーツク管内14農協の豆類を集め製品調製し貯蔵&出荷する施設です。
ここで一つ最近の豆情勢を語ると
平成28年の台風によって十勝地方の小豆が甚大な被害を受けそれ以来、市場に小豆が不足している状態が続いています。
豆の大産地である十勝ですが現状豆類の作付面積が22~23%とこれ以上増産が望めないなかオホーツク地区の作付面積は約5000ha、全体の6%程度でまだまだ伸びしろがあり、昨今の地球温暖化の影響とともにオホーツク地区の収量も上がっています。
網走では数年前から小豆のコントラ事業も始まり収穫もしやすくなりました。
そして来年度から新品種も導入され5年で畑を回せるので輪作に組み込みやすくなり、今までより大変作りやすい作物になっております。
前置きが長くなってしまいましたが、早速工場の中を見てみましょう。
まず最初に案内してもらったのが操作室
施設全体の集中管理を行う施設です。
液晶画面にライブカメラ、モニターはタッチパネルでカメラの切り替えも簡単でした。
この施設かなり大きいのですが、スタッフは手選別の人を抜かせば最低9人いれば稼働することができるとのことで、各所に省力化、自動化がなされています。
この機械は汚粒クリーナー
豆表面の汚れを綺麗にします。
豆にタピオカの粒をぶつけて豆には傷をつけず汚れだけをとるという機械です。
タピオカ万能説
この2つの機械は色彩選別機と形状選別機
豆の色や形が悪いのを選別する機械です。ちなみに色選別は1時間に3tも選別できるそうです。
手選別室は入室するのにまずエアシャワーを通ってから入ります。
この日は白花豆ととら豆の選別をしていました。
こうして選別した豆を袋に入れてパレットに積みます。
この日は大豆を詰めていました。
先ほどの工程で積まれた豆を低温倉庫で保管します。
倉庫の温度は10℃程で低温倉庫とは言いますが外より全然暖かかったです。
多少掻い摘みましたが原料の豆が製品になるまではこのような工程で行われています。
続いてはこの工場の製品の特色を見ていきたいと思います。
まずは取り扱ってる豆の種類の豊富さがあります。
なかでも白花豆と紫花豆は全国シェアNO1です。
工場が稼働して1年ちょっとで既に2500人以上見学者が来て、全国の名だたる和菓子メーカーさんも大体見学していったとのことでした。
それだけ注目されるのも、この工場に来れば色々な種類の豆を見られるという強みがあるからです。
続いてはパケージのデザインが優れています。
デザインがかっこいいのもありますが、とてもよく考えられていて豆の種類ごとに色分けされており視覚的にどの品種かわかりやすいです。そして袋の横にも色と文字で品種が書いてあるので表面が見えなくても大丈夫です。
袋の右下に製造月日と数列が書いてあり、それを見ればどのラインでどの生産者の豆かまで解るそうです。
ビーンズファクトリーでは製品はホクレンを通して販売されますが、小袋で直接販売もしています。
それと大豆を使ったソイミルクハンドクリームも道の駅等で販売しているので気になる方は是非手に取ってみて下さい。
以上で今回の取材を終えたいと思います。
これを見た生産者のあなた、どうですか豆作ってみませんか?
今、豆が熱いですよ!!